ふるるさんのプロフィールBBS
2009 09/10 20:07[331]
ふるる

トーベ・ヤンソンは「少女ソフィアの夏」と「彫刻家の娘」でひと段落ついたので(どっちもよかった。あったかい家族に守られた、島での暮らしを追体験という感じ)、お次はリチャード・ブローティガンのを読んでいます。その前に吉本隆明著「全マンガ論―表現としてのマンガ・アニメ」を読んでいて、とても褒めていた作家だったので。
「西瓜糖の日々」と「アメリカの鱒釣り」と詩集2冊を読んでます。「西瓜糖の日々」はその平和主義さや自由さがヒッピームーブメントのバイブルとなったらしいけど、どっちかというと、平和や自由主義の成れの果て・・・めっちゃ味気ない感情のない世界・・・を描いてる気がします。村のほとんどがWatermelon Sugar(西瓜糖)でできていて、ドレスやインクや小屋やなんかも。言葉も西瓜糖語だって。主人公たちは「iDEATH」とかいう場所に住んでいて、みんないい人たち。そうじゃない人たちもいる。そしてお墓はガラス張りで川底に沈めてあり、夜は亡骸と一緒にいれられた狐火で光る。設定はわりと幻想乙女チックなんですが、後半結構ヘビーになってきます。「アメリカの鱒釣り」は古きアメリカの思い出って感じで、面白いところもあり、よく分からないのもあり。子供時代の話がいいです。他のも面白そうなので読んでみます。sage