2009 08/18 20:55[328]
ふるる
ムーミンシリーズを・・・
思い立って読み返しています。
子供のころは、ムーミンたちがするキャンプっぽい自由きままな生活やいろんな事件が面白かったのだけど、今読むと様々な人間(?)模様の方が面白い。
「ムーミンパパ海へ行く」なんか、一家のあるじとしての威厳を保とうとする父、夫の機嫌が悪くならないよう気を使う母、親離れしようとする子、が描かれていて、特に!パパが家族にいいところを見せようとしてうまくいかなくて、フォローするムーミンママ。わかるねえ〜って思いました。ムーミンは反抗期か「ちぇ、おやじがなんだってんだ。」なんて言ってます。でも見えないところで家族を守ろうとするし、お母さんにはやさしい。フフ。
「ムーミン谷の彗星」はムーミンシリーズ最初の話(スナフキンやスニフやスノークおじょうさんと出会う)にしては海が干上がって魚は苦しむ、嫌なにおいはする、空は赤いで終末色濃い。ムーミンの話は第二次世界大戦中に生み出されたものらしいので、なるほどなと思いました。
ムーミンが世界で愛されるのは、自然の描写が美しく楽しいのはもちろん、厳しい現実を描きつつ、それへの心持ちというか対処方法がたくさん書かれているからだと思いました。sage