2007 12/01 12:42[162]
ふるる
バッハのインベンション
バッハの「インベンション」(創意工夫という意味らしい)という練習曲集を弾いてみると、二声は右手と左手でいいけど、三声は、ソプラノ、テナー、アルトの三人が主題を輪唱しているように弾くのです。真ん中のテナーの人は両手で主題を弾くことになる。(ドレミファソ〜だったら、ドレミは左手でファソ〜は右手、という感じ)しかも、普通は左の伴奏は抑え目が基本なのだけど、バッハだと主題を歌っているのはどの声の人か、その声が聴き取れるように弾かないといけない。つまり、主題を弾く指が常に変化する。左手伴奏だったらずっと同じ音とかあるけど、どの指かは歌ってるわけで、一時もぼーっとできない。指使いとしては、すぐに指を離してはいけない部分(例えば小指で押してる音は「あ〜♪」と歌い続け、親指と人差し指は違う歌を歌い始める、というようなイメージ。)や、こんなの初めてな運指があったり、そんなこんなですごく難しい。
私は三声の最初の方で挫折しました。早い子は小学校で三声15曲終わるんだと。
ピアノの先生の所では、「昔はそんなに表現とか強弱とかなかったらしいから、昔っぽく弾いてみましょう」と、主題のところだけははっきりさせるけど、あとは強弱なしで淡々と弾くというのをやりました。それでも難しかった・・・。でも、これをやっとかないと、ベートーベンの「月の光」(第一楽章)なんかは弾けなかったでしょうね。右手で主旋律と伴奏を同時にやってるから。
初音ミクちゃんが歌うバッハの平均率
http://jp.youtube.com/watch?v=N0iC3ZUYmL4sage