2007 10/20 22:26[154]
ふるる
「生物と無生物の間」という本を読みました。30万部突破のベストセラー。
生物の定義は自己増殖するものである、というだけでは片手落ちなんだなとよく分かりました。
それだとウィルスも入るけど、ウィルスはすごく無機質に近いものだから。
あと、部品でもって組み立てられ、プログラム通りに動く機械、という見方も違う。
そうじゃなくて、常に新しい砂粒で一定の形を保ち続ける砂のお城。部品が無くなってもなんとか補い合って動く。分子の世界で見たら、常に振動したりくっついたり離れたり流れたりしているんだなーとよく分かりました。
「スパイダーマン3」でサンドマンというのがいたけど、あんな感じか。
DNA発見の影の功労者の話や、どうして原子に比べて人間はこんな大きさなのか?とか、興味深い話がいっぱいでした。
しかしその発見や研究のために、大量の実験動物が殺されているわけで、生命の神秘に近づくために、多くの命が犠牲になるわけです。いい悪いじゃなくて、(肉を食べるし、薬も飲むから)まぁ、人が生きるというのはそういうことだよね、それを罪と言うのは簡単だけど、生きるということはそう簡単じゃない。それを忘れないでいることがせめてもの・・・何だろう・・・。せめて命というものに敬意を払う事は忘れないように、と思いました。