ふるるさんのプロフィールBBS
2007 09/28 12:17[150]
ふるる

中原中也の評伝「私の上に降る雪は わが子中原中也を語る」中原フク述・村上譲編も読み終わりました。作風から、すごく繊細で神経の細い薄幸の詩人、というイメージだったけど、親に愛され甘やかされ、ぶつくさ文句ばっかり言っていた弱っちい人だったんだなと。薄幸どころか働きもせずに好きに詩が書ける環境を作ってもらえてよかったじゃん。と思いました。けど、息子の文也が亡くなった時は、いつまでも亡骸を抱いて離さなかったそうで、心が子供のようだから、悲しみも詩心も人一倍だったのかなと。中也のお母さんが、残されたお嫁さんが夫も子供二人も病気で亡くして泣いてばかりいるので、たくさんお稽古ごとを習わせて気を紛らわせてあげていた、というのにじーんとしました。やさしいなー。sage