一日分の不安を抱えて
私はここにやってくる
毎日がやってくるのが恐ろしく
独り取り残されたのが不思議
現実を直視できないまま
ただ歩きつづけるしかないみたい

程よくぬるい空気に泳ぐ
意識に届きそうで届かない氷の破片
壁紙の奥にいるはずの日常に
ささっては溶けていくばかり
取り留めのない話だけが
がらんどうの時間軸につもっていく

頁を更新する間に
一日分のネジを巻く
とにかく1歩ずつ歩くしかない
けどそれさえも疲れてしまうこともあるの

今、私の知らない海に沈もうとする
お日様の影とにらめっこしながら
思う

私は
ここに
生きている

それだけで幸せと感じるために
今日もここにきたのかもしれない
ここにきて　たちどまる
新しい1歩を踏み出す準備を
ここでしている