Lucy
現代詩フォーラム主催者の片野晃司さんに尊敬と感謝を申し上げます。


思うところあってハンドル名を変更しました。

探してくださった方ありがとうございます。
見つけてくださった方、こんにちは。
改めましてどうぞよろしく。

ルーシーという名前の出典は14歳のとき読んだウィラ・キャザー著、「LucyGayheart.」という小説です。



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データ
ひとことダイアリー(100)

[74]Lucy[2020 09/12 10:41]
スカッと胸のすくような詩を書きたい。読んだ人が、ただ憂鬱な気分を取り戻したり、
ザワザワしたりモヤモヤしたりするような、ただの問題提起や、まして怒りのはけぐちや、個人的な愚痴に過ぎないものでなく、読んだ人が、読んで良かったと一瞬でも、思ってくれるような、そんな詩を。
 

[73]Lucy[2020 08/20 20:32]
私がぞうさんだったころ

わたしがぞうさんだったころ
大きな大きな夢と希望と
ありあまる時間と可能性と
努力すればいくらでも磨ける若さと才能と
確かな記憶と集中力と
眠らなくてもどこまでも歩ける体力と
持て余すほどの自意識と
自尊心と傷つきやすいガラスのハートと
持ちきれないほどの恋と憧れと欲望とで
膨れ上がって
自分が嫌いで
勲章はいつもはるかな遠いところに
誰かほかの人の胸に眩しく輝いていて
うらやましくて
妬ましくて
ぐずぐずしていたものだから
時間はあっという間に流れ
ひとつひとつを失くしていった
憧れも希望もなにひとつ手に入れられず
象はしぼんで
いつしか小さなありになっていた
だから
角砂糖一個の幸せが
とてもおおきい
 

[72]Lucy[2020 08/12 13:43]
有川浩と言えば、私は「図書館戦争」ぐらいしか読んでいません。図書館は民主主義の砦と言いますが、その重大な使命であるところの知る権利、学ぶ権利、思想信条言論の自由を守るために、≪武装≫するというパラドックスがどうもしっくりこなくて・・。では武力で弾圧を受けた場合どのようにして抗戦すればよいのか、例えば今香港で危機に瀕している民主主義と言論の自由を、どうやって守ればいいのか・・あの小説が書かれた当時の作家の危惧はすでに現実になっているのだと思います。
 

[71]Lucy[2020 08/09 21:42]
そこまでむごいことをしてみせなければ
わたしたちが
気付けなかったとお思いですか
それほどまでして
罪のない人をいたぶり苦しめなければ
ただ地道に生きることの確かさと
大切さを
わからせることができなかったと
お考えですか
もっと恥知らずな
人を人とも思わないような
罪深い輩のほうをなぜ罰してはくださらなかったのですか
彼らは生きて
笑っている
自分たちの咎を知ろうともせず
犠牲になった人たちを悼むこともせずに
何も知らない私たちの罪と
彼らの罪が同等なら
彼らを指さし断罪する資格が私にないなら
苦しみうめき泣きながら死んだ人たちの絶望は
いつどこで報われたのでしょうか
いつ果てるともない問いかけに沈黙するだけのあなたは
ただ
嵐の後の青空や
津波の後の静かな波を
みせるばかりで
苦しみを人に与えたのはただ人なのだからと
等しく人を許すばかり・・
 

[70]Lucy[2020 07/11 20:14]
 毒のある花

毒があるんです そういって
その花は泣いた
拭っても洗い落としても
いつかまたにじみ出てくるものが
彼女は許せないという
戸惑い悩み
毒などないふりをして咲いた
美しく清らに

朝露に光る蜘蛛の巣も
カマキリの鎌も
生きていくために
みんな誰かを傷つける
そういってまことしやかに笑うのは
猛毒の針を持つスズメバチ

花は自分に毒があることを認め
受け入れた
ほんの少し自由になれたような気がした
清らかなふりをしていた頃よりも
ほんの少し
美しく咲いた
もう散ってしまう直前に
 

[69]Lucy[2020 06/30 23:14]
気が付いたんだ。ずっと書けない書けないってもがいていて、どして書けないんだろうって考えていて、
いろんな人の詩を読んだり、自分の過去に書いて
評判の良かったやつを読み返したり、ちょっと書き直したらどうにかかっこが付くんじゃないかとやってみたり・・。
どんな詩を書きたいのかって、どんな詩を求められているのかって考えていたってことに気が付いたんだ。
どんな詩が書けるかなんて、書く前にわかっていたことなんてない、自分の中に何があるのか、どんな思いがあるのかって、ただ向き合い、深く見つめたときにだけ、詩はふいに生まれるものなんだ。
 

[68]Lucy[2020 06/15 21:18]
夏がきた

たくさんのアマビエ様の絵が
いたるところに貼りついている
でも本物のアマビエを見たものはないから
ふざけたイラストでは効力がないのだ

私は長いエクステをつけて
マスクにくちばしを書く

それから長い祈祷に入る
疫病退散
疫病退散

ついでに地球温暖化
露呈した人種差別も
バッタの大群も

去れ
去れ退散せよ

弱者ではなく貧者ではなく
彼らを踏みにじるもののみを
滅ぼせ
 

[67]Lucy[2020 05/09 22:10]
世の中では今特別のことが起こっている
Lucy

ので
何を書いたらいいのかわかりません
特別なことが起こっていない世の中なんて
無かったはずで
いつも異常なことが起きていて
ただ今早急に我が身に降りかかる確率は低く
おしなべて平凡で厄介な普通の日常が
(地球温暖化とか海洋汚染とか核廃棄物の処理問題とか格差社会とか児童虐待とか南海トラフ地震とか水不足とかバッタとかさまざまな緊急事態に目をつぶり見て見ぬふりをしさえすれば)
(うまくいってもいかなくても、なけなしの時間に追いまくれられて目の前の予定をひとつづつつぶしていきさえすれば)
おおむね順調に流れていくようであったので
狂いっぱなしの予定が
つじつまを合わせて、何とか軌道に戻ることがないままずっと狂い続けているなんて
まるであり得ないことのようで
私たちはみんな百日後に死ぬワニだということを
忘れていられたのでしょうか
起こっていることの解釈が人の数だけあるってことを
今更のように学習し
主張も同じ数だけしかも少しづつずれているのに
共通の敵を持つことで急に仲良しになれるみたいで
百日目が明日かもしれない
いやもう今日かもしれないと思うとき
なにひとつ後悔なんかする余地もなく
平凡で果てしなく続くと思われた
あの綻びだらけでつぎはぎだらけの
嘘と欺瞞と悪意に満ちたとげとげしい日常さえ
戻ってくれたら
私たちはみんな善良で誠実でそれぞれ力を発揮しあって
助けあい笑いあって暮らしていたあの日々にきっと戻れるはずなのにと
声を揃えて祈るのです
 

[65]Lucy[04/11 17:19]
イタドリ

イタドリ
という呼び掛け
イタドリからの
ささやき
イタドリを脳内に再現しようとすると
現れる
囚われる
熟語の 観念

繁茂
群生
雑草
旺盛な生命力
文字を消去して
イタドリを
イメージする
緩やかにカーブする
山沿いの線路
窓から眺めた
青空
麓に溢れる

風に
お辞儀を返しながら
合唱する
小さな女の子が
分厚い大きな葉の上に
ご馳走のようにそっと載せて
あげると差し出した
白い花房
ゆっくりとさかのぼる
緩いカーブを描いて
イタドリ
学校へ行く途中の道端
いくらでも生えていた
私の背よりも高い
イタドリ
風と空
 

[64]Lucy[04/09 13:00]
混じりけのない善意から発せられる言葉であっても
人によっては暴力のように感じることがあるだろう
たとえば「stay home」という呼び掛け
政府の要請に従おうというよりむしろ自主的に協力していこうという
無邪気な同調圧力だ
これを苦も無く楽に言える人もいれば
血を流しながら歯を食いしばって痛みに耐えながらじゃないと言えない人もいるだろう
呑気に引きこもって退屈を我慢しさえすればいい人も
これを言われて袋叩きにあっているような気分を味わう人もいるのだ

みんなで楽しくstay homeと言うわけにはいかない
みんな立場が違うのだ
痛みかたも違う
明日の暮らしが破壊されようとしている人たちもいる
ノー天気なキャンペーンはるくらいなら
せめて自分はどこまで何がやれるのか
黙って考えて実行しよう
せめて精一杯人様に迷惑をかけない程度に
黙ってひきこもるのならまだしも
それが正義かのように
吹聴するのはどうかと思う
 

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