錆びた鍵の唄/竜門勇気
 
以下の方がこの文書を「良い」と認めました。
- atsuchan69 
 
作者より:
Aiに死ぬほど詩を流し込んだ後、「私は詩を書くとき、タイトルを決めることから始める。タイトルが出てきたときに内容はできている。死ぬほど詩を流し込んだお詫びに、君が提示したタイトルで詩を書いてこのスレッドを終わる。」と告げたら出てきた最悪としか言いようのないタイトルで頑張って詩を書いた。
錆びた鍵、がまずタイトルとしてわかりやすすぎてうーん、と思うけどさらに「唄」が変なひねりをしようとして失敗してる感じがする。でもそれがいい。とん平のヘイ・ユウ・ブルース、ぐらいの味がある。とん平のヘイ・ユウ・ブルースは「とん平のヘイ・ユウ・ブルース」という曲であり、”とん平の”「ヘイ・ユウ・ブルース」ではない。
錆びた鍵の”歌”とすれば「ソング」と「サウンド」両面で意味づけできるので自由度があり、錆びた鍵が非生物なので「うたう」ことがないことを使って飛躍感を取ることができる。唄では錆びた鍵の悲哀を人の悲哀に比喩して書く流れが自然に感じる。錆びた鍵を使用する時の擬音的な感覚を主体にするのは不自然だ。歌うは非言語でもよいが、唄うは言語的すぎる。
これに正面から立ち向かうことはできなかった。実力不足だ。このまま解釈すれば錆びた鍵のような人物の話を書くことになるが、面白くできる自信がない。
ゆえに、「タイトルと内容のリンクが薄いが、なんとなくわかる感じがする」ないようにした。
鍵。を「あるべきところに嵌るもの」と解釈してM12のボルトとして、錆びたネジ穴として書いた。ボルトの錆びはギーギー鳴る感じや軋む感覚から遠いので「歌」と遠いし、後半でそのモチーフが出てくることでフラグ回収的なニュアンスが発生することを狙った。
これぐらい遠いところから初めて、タイトルとの関係を匂わせるぐらいで終わる詩にしてみたらどうかな?という感じです。
前半の感じはただ僕が好きなやつです。無茶苦茶な現象に見えても何かしら一貫した構造があるみたいな感じのやつです。そのぐらいです。

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