作者より:
>アラガイsさん
ありがとうございます。
いろいろ考え込んでいて、返信が遅くなってしまいました。
誰かの死は、表面的に、ほんの少ししか世界を変えないでしょう。
僕にしても、やっぱり死ぬよりは、生きてて楽しい方がいいです。
同時に、世界をあれこれ批判したとしても、この世界が住みにくいことは、
みんな身を以て知っているので、もう誰も、嫌な情報には食傷気味でしょう。
結局は世界って、個人の集まりです。
皆が自分の内面にもっと目を向けて、自分自身の世界を知ることが、
お互いを尊重することにも繋がると思っています。
ベタな理想論なんですが。
例えば詩は、世界を変える為ではなく、どちらかと言うと個人に語りかける為のものだと思っています。
決まりきった価値観に染まっている内は、誰にとっても世界は本当につまらないです。
ひとりひとりに世界を好きになって欲しいと思います。
悪い方に変化し、腐っていき、退化していくのは、世界ではなく個人です。
かく言う僕も、相当に平和ボケしているのですが、
世界全体に対しては、常に肯定的です。個人個人が好きだからです。
もちろん、そんな綺麗事を言ってられないような、やばいことも、
世界には沢山あるのですが、でもやっぱり他人を批判するよりは、
自分が一面的な感情、憎悪や不安や歪んだ正義感に浸っていないか、
よく考えてみた方がいいと思います。
伝説のギタリスト(僕も好きです)のデュエイン・オールマンが、
「みんな平和の為に活動するって言うけど、僕は平和の為においしい桃を食べるよ」
と言っていて、その言葉がそのまま名盤‘Eat a Peach’のタイトルになっていますね。
僕はそのエピソードがとても好きです。
とても長い返信になってしまったのですが、
僕は文学や音楽の力を信じています。
もっと皆に、自分自身の深さや、何より自分の中にある優しさに気付いて欲しいと思っています。
僕は本当にしばしば死にたくなりますが、やっぱり誰も自殺しない世界が訪れることを願っています。