作者より:
孤蓬さん、ありがとうございます。
>>そこならばここだと思いし春愁い
>句中、口語と文語が混淆しています。
>「そこならばここだ」は口語、「思いし」は文語。
>なお、文語の過去回想の助動詞の連体形「し」の用法も適切ではありません。
>>熊出でて森閉ざされし大地かな
>この句も、文語の過去回想の助動詞の連体形「し」の用法が不適切。
>このような場合は、過去回想の助動詞ではなく、完了継続の助動詞の使用が適切です。
>>雨の日にさくらをみたき風もあり
>「さくらをみたき」という表現は口語臭の文語或いは文語臭の口語。
>>山覚める君の大地の気侭なり
>句中、口語と文語が混淆。
>「覚める」が口語、「なり」は文語。
>>春の昼かくれんぼの鬼ずっと吾
>句中、一人称代名詞「吾」のみ唐突に文語。
>>3・11あの春の日を忘れまじ
>「忘れまじ」という語法は誤り。
>正しくは「忘るまじ」或いは「忘れじ」。
「そこならばここだと思いし春愁い」→「そこなればここと思いし春愁い」
※「雨の日にさくらをみたき風もあり」
これは調べきれずに直せなかったです。
孤蓬さんが教えてくださることに追いつけないでいます。
「山覚める君の大地の気侭なり」→「山覚むる君の大地の気侭なり」
「春の昼かくれんぼの鬼ずっと吾」→「春昼やかくれんぼの鬼ずっと吾」
「3・11あの春の日を忘れまじ」→「3・11あの春の日を忘るまじ」
これだけなんとかできました。ありがとうございました。
***
---2014/03/27 17:49追記---
※「熊出でて森閉ざされし大地かな」
「森閉ざされむ」なのか「森閉ざされぬ」
これも混乱しています、あと少し考えてみます。
ありがとうございました。
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---2014/03/27 18:52追記---
孤蓬さん、たくさん煩わせてしまって申し訳ありません。
お教えをありがとうございました。
いま、すぐにの対応がこちらのほうの都合でできません。
あとできちんと考えます、お許しください。
本当にありがとうございました。
蒼風薫
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---2014/03/27 18:59追記---
以下、孤蓬さんからのご指摘より。
>---2014/03/27 18:38追記---
>「そこなればここと思いし春愁い」
「そこなればここ」という言回しもどうもしっくりしません。
「思いし」の「し」も依然直っておらず適切ではありません。
>「山覚むる君の大地の気侭なり」
「大地の気侭なり」とありますが、これまで何度も指摘しているように、文語において格助詞「の」が主格を表す時は、「の」の下に位置する用言の連体形が修飾する体言に掛かる場合(「花の咲く木」などの表現)、感動文や疑問文等の中で「の」の下に位置する用言の連体形が修飾する体言、または省略された「こと」「もの」に掛かる場合(「花の散れるを眺む」などの表現)、「の」の下の条件句にかかる場合(「花の咲きたれば」などの表現)です。
貴句はいずれにも該当せず、格助詞「の」は蛇足です。
「大地気侭なり」と格助詞「の」を取り去って表現すると文語らしくなります。
>「春の昼かくれんぼの鬼ずっと吾」→「春昼やかくれんぼの鬼ずっと吾」
「春の昼」を「春昼」に直されましたが、「春の昼」という言回しが問題なのではありません。
「春の昼」は口語でも文語でも、どちらでも通用します。
「ずっと」が口語なのです。
>「森閉ざされむ」なのか「森閉ざされぬ」
>これも混乱しています
「閉されむ」は推量、「閉されぬ」は完了です。
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以上、孤蓬さんからのご指摘でした。
---2014/03/27 19:52追記---
ご指摘をありがとうございました。
引用のしかたに関しまして心よりお詫び申し上げます。
申し訳ありませんでした。
ご指摘には心から感謝申し上げます。
本当にありがとうございました。