創書日和【樹】WILD/大村 浩一
 
以下の方がこの文書を「良い」と認めました。
- あおば 
- 北村 守通 
- 鵜飼千代子 
「テクニックではなく、魂の問題」と、かつて大村さんは、全く関係のないシーンでおっしゃいましたが、そのとき私は「言葉の意味を真にはわかっていないのではないか」と疑問に持ちました。その時の成り行きは、ここで蒸し返してもわかる人は殆どいないので無意味だと思いますが、わたしはそれより「テクニックではなく、魂の問題」という、どこからかの受け売りかもしれないこの言葉をお護りにしていました。

この詩は「テクニック」の詩だと思います。そうでなければ、ぺったんこになった干物のようです。先日コメントされていた詩は、ふくよかで、わたしが以前、大村さんの詩はコカコーラ詩と言った感じより、深みが出ていて魅力が増したなと思っていたのですが、大村さんどうしちゃったのよ!と心配になりました。

干物詩を書きたい気分なら、「空を見上げて深呼吸」。わたしが、ニフの現代詩フォーラムに来たばかりの頃、みんなが何者かわからなくてガチガチになっていた時に、奥主さんに言われて息がつけたことです。空には、雲ばかり、たまに、人工衛星や飛行機もいるけれど。

瑞々しい詩は、大村さんの宝だと思うので、手放さないで。
- 乱太郎 
 
作者より:
 電気・計装の分野に「エレクトロケミカルマイグレーション」という現象があります。
電気基板上の金属がイオンとして溶出・還元して短絡故障を起こす現象です。これを樹
に見立ててみました。
「樹」というと自然のものだから、みんな優しげなものをイメージするだろうと考え、
それなら私は人為を裏切る自然を描いてみようと思った。樹の葉と言葉、そして樹形と
ネットワークの相似をヒントに書き上げました。「雪虫」はこの詩を書いた時の、北海
道帰省の車窓風景から入れてみたものです。

石川敬大さん、あおばさん、北村守通さん、健明さん、鵜飼千代子さん、 
深千夜さん、真山義一郎さん、

ポイント下さった皆さん、ありがとうございました。
深千夜さん、名前抜けててごめんなさい。
---2010/01/20 12:47追記---

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