作者より:
瞳
貴方の瞳
私は貴方の瞳を
何も言えないまま、唯々見ていました
そうしていたら
右へ左へ大きく揺れた
貴方の瞳
私は貴方のことを好いています
でも私は
東京に出稼ぎに行かなくてはなりません
貴方の瞳は美しい
きっともうそれを見ることは叶わないから
最後にほんの少しだけ見たくなりました
それを聞いたら
やり場を失ってしまった
貴方の瞳
貴方には本当に迷惑をかけました
しかしもうそれもないでしょう
これからは
新しい人に恋し
新しい友と人生を楽しんでください
そうしたら
貴方の瞳から
止めどなく零れる涙
私は最後にまた
貴方を困らせてしまったんですね
でも私は貴方のことを好いています
ずっとずっと好いています