作品が人を傷つける/渦巻二三五
るるりらさんのコメント
わたしは 盲(めしい)という隠喩にきずついたことがあります。私は、光を失うかもしれないと長年にわたって怖れながらすごしている人物を母にもっているからです。

それぞれの説明的な事象なんて そぎ落として書かれることの多い詩の世界では、ときに 書き手の言葉の温度のようなものが薄くなり、読み手の感覚でしか詩偏を読み解くしかないことがあります。私にも、詩を読むとき 自分の中にある傷や毒のようなものに むせかえるときが あります。

うまづめという言葉についてですが、私自身も 指摘の作者と似たところがあります。私は思春期の子供を持つ母なのです。お陰で、同じ女性として 留意したい事柄に 気をつかさせていただきました。わたしにとって良い文章に出会いました。ありがとうございます。詩偏は、遠くなりがちな人と人とを 理屈深いところの結びつきに たちどまる時間をくれるものであってほしいです。