【HHM参加作品】「荒地」/すみたに
澤あづささんのコメント
わたしはこの詩人の偏執的な愛読者で、この詩にも強い思い入れがあるので、安部さんの読解そのものには、共感も納得も賛成もしません。
しかし自分なりには主意を理解できたように思いますし、一言一句を丁寧に読み解き作品の精髄に迫っている姿勢に、非常な好感を持ちました。とてもいい批評だと思います。

>雨が打つとはリズムを知ることである。切れ目を知ることである。
>冬の雪が覆うのは、言葉と言葉の切れ目、凍りつく醜い言葉たち、手放しに、あるいは計画的に小賢しく言葉にされてきたものたち。

特にこの着眼が印象的でした。