詩の日めくり 二〇一五年十三月一日─三十一日/田中宏輔
アラガイsさんのコメント

はっきりと嘘偽りなく確信を持って自分に向き合える人などいるのでしょうか?それは例えばイエスとか釈迦とかムハンマド、神様と名づけられ崇められる人のことかも知れない。自己表現と自己の表現は違う、というのはまさにその通りで、我々人間は通常他人を向きにして自分を見せているのだから、これは自分という役を与えられた演技者のような存在で、他人を前にして自分になりきる、私という自分を相手に見せるというまさに舞台の自己表現者です。反対に自己の表現者とは他人ではなく自分に対して向き合う人、客体にみた自分自身(自我)のことを指さなければおかしい。このことは鏡面を通して写しだされる内なる自己の表現者云々とか、(言語学者ソシュールをはじめ高名な批評家方々(名前は忘れている)も述べておられる)。つまり詩人あるいは芸術家で創作者はそうでなければならないということになるのです。
田中さんの詩はフルコースのディナーのようなもので、時間は長くなるがお腹は満足感でいっぱいになる。そのバラエティさに愉しめて読めるということでしょう。ワインで乾杯!



---2021/04/03 05:18追記---

---2021/04/03 05:26追記---