意味を求めない。無意識による意味の剥奪。過去のシュールリアリストたちもより良く生きるという理想のために結局分裂してしまった。量子論が席巻する今日の物理学では、物質を形成している最小単位の目的が秩序に従わない不確な存在として実在していることが明らかになってきた。果たして生命も同じような目的を辿るのだろうか。ほとんどの生命が死と共に生きている。生命が不死という永遠を勝ち取らない限りにおいて、未だ死という目的を境に生きる意味を見出すことはできる。死するまで生きるという意味目的のために。
意味を破棄する。というのと意味を探求するのとは意味する目的が違うと思う。いくら意味を破棄しようとしても生きる限りにおいて意味の目的とは必ず付いてくるのだ。
そのように考えると意味無意味論も同じ目的のために形成されるべきだろう。無意識を形に無意味論を展開し主張するとは、結局意味論の目的のために未知の痕跡を辿ることに他ならないのだから。
つまりあなたは言葉と戯れているのか、それとも言葉で戯れているのか。この違いは無意味を主張する者としては大きいのだ。

---2020/05/16 10:43追記---

---2020/05/16 11:01追記---

---2020/05/16 11:07追記---