辺見庸『眼の海』を読む/石川敬大
石川敬大さんのコメント
この詩集は、詩というものの根源にゆさぶりをかけている。
作者が、東日本大震災の被災地である宮城県で生れ育ち、
いまも家族や親戚が暮らしているその地に対する思いを表
現しようとするとき、表層的なものになることなく深層を
さぐり、普遍的なものに肉薄してゆくその姿勢を、わたし
は高く評価するものです。