夕暮れの淋しさひとつ風に乗せ/未有花
……とある蛙さんのコメント
チェザーレ・パヴェーゼの{南の海}という詩の最終連で

 でも仕合わせな人だ彼は
この世で一番美しい島々の上に
オーロラが懸かるのを見てきたのだから、僕がそう言うと、
思い出に微笑みながら彼は答える。太陽が
昇ったときには、一日はもう老いているのだから

日が沈むことは淋しいことではないですよ。想い出が増えたと思えば。