『批評祭参加作品』いとう氏へのレスポンス/ダーザイン
ダーザインさんのコメント
どうどうせいらさん

そうですね、仲間や敬愛する詩人の詩集であれば、そう、たった100部でもとても温かく大事なものです。
去年初めて東京ぽえけっとに行って山ほど詩集を買いましたが、どの詩集も皆、小さな宝箱のように愛しく思えました。詩集を出すのは良いことだと思います。
ただ、20万で出せるものを現代詩手帖から出せば100万から150万かかるので、思潮社を儲けさせるのはやめてほしいな。
旧メディアはデジタル化しても何も変わらない。あいかわらず詩の話は谷川のじいちゃんに聞く。いい加減にしろよと。
ネットで活躍する若手に、もっと光を!
それから、どうどうせらさん、文学極道にも来てね、お願い

AtoZさん

仰ることは解ります。全共闘世代なんて、ブルジョアの子弟で、結局はいいところに就職し、失業者が路上で寝るこの日本という国を作って自分たちは高額な年金を貰ってのうのうと老後を楽しんでいるのだからね。現代詩手帖の年寄りは全員そういう奴らだよ。
でも、私についてはご心配なく。47歳ですが、この10年ずっと非正規雇用のその日暮らし、年収200万以下です。私は自称SR社会革命党党首であり、一生革命家です。ご心配には及びません。
マスコミについては、媚び諂おうと言っているわけではありません。本物のすぐれた詩人たちが正当な評価を受けてほしいと願うだけです。
あなたがどこの回し者か知りませんが、私は城戸朱里の千倍筆力があるし本来的な詩人のつもりです。書いてきたものを公平に見てもらえれば一目瞭然だと思う。ましてや文学極道創造大賞受賞者は全員現代日本最大の詩人です。城戸のような害虫と比べてしまった私はともかく、彼らには、もっともっと日の目を見させてやりたいです。我が子よりも大事な戦友たちです。

鵜飼千代子さん、お互い長いことポムッているのに語り合うのは初めてかな?
はじめまして、よろしくです。ついでにオファーを出しておきます。文学極道にも是非。

文学極道発起人の内情は様々で、活字メディアで活動している人も複数いますし、私が極論を言うほど皆がとげとげしているわけではありません。もっと広い心で詩という芸術の復興を願い活動している人が多いです。

だが、わたしには拭いえない怒りと呆れ果てた思いがあり、内ゲバではないよ、手帖は天下りの何とか財団とか何とか事業団の類の糞みたいな集金利権団体で詩芸術とは何の関係もないよといって廃棄したんです。

20年前にできなかったことが今はできる。ワイヤードの出現で、自分でメディアを作ることができる。私も地元の詩人協会などで、どこの詩誌所属かと聞かれることがあるが、ああ、老人の質問だなと思うだけで、新世紀詩文学メディア文学極道だときっぱり応えています。

20年前、、私は下記ような詩を書いていたが、雑誌はぬたくりものの山で投稿する気には全くならなかった。今の手帖にもこんな上等な詩は出せないねえ。あんなゴミ溜めに素人扱いで一般投稿するなどあり得ないです。俺と接続したかったらオファーを出せと。傲慢じゃない、実力でものを言っています。きっぱり。

清野さんについては後日レスします。もう出社の準備をする時間です。では。


「鳥は自由に飛ぶ」


鳥は自由に飛ぶ
一本の線によってへだてられた空間を
風つかいのグライダーのように滑空し
大気をはらんだ凧のように静止し
熊蜂のように羽ばたいて流れの外に飛跡を残したりして
そして時には それら小さなものたちは
烈風の中の紙吹雪のように 空間のあちらへこちらへ
ちりぢりに打ち捨てられたりもする

今日 老人ホームは海辺のさんぽ
風のつよい午後 砂粒がほほを打った
大砂塵という映画があったね どんなお話だっただろう
介護福祉の実習生が たわむれにおばあさんの足に砂をかける
どう あたたかくて気持ちいいでしょう

雲がちぎれて流れていった 砂粒が目に入る
なかば砂に埋もれかけた空き瓶の口が 風を受けてびょうびょうと鳴る
カモメはカモメ
カモメよカモメ
籠の中の鳥は いったいいつ出会うのだろう

実習の娘がおばあさんの足の上の砂を払う
ちょっと呆けたおじいさんが そのかたわらで砂をつかみ 埋め戻そうとする
まあ もう砂かけないでと彼女は笑った
帰る時間だから靴はいてバスに乗りましょう

まだ埋めてくれなくていいんだよと おばあさんも笑った

風の強い午後だった
閑散とした海辺
横たわるからだの上を 砂が流れていく
砂浜の砂の上に
打ち上げられた貝殻の曲面に
閉ざされた海の家に
置き忘れられた境界の旗の上に そして
波打ち際にたたずむ人々の上に
飛砂が 一枚の膜を作っていった

鳥は自由に飛ぶ
一本の線によってへだてられた空間を
風つかいのグライダーのように滑空し
大気をはらんだ凧のように静止し
熊蜂のように羽ばたいて流れの外に飛跡を残したりして

そして時には
砂浜の砂の中に
飛ぶ鳥の飛影が
化石していたりする

---2010/01/14 20:05追記---

---2010/01/14 20:26追記---