田村隆一論——フィクションの危険/葉leaf
N.K.さんのコメント
言語行為論に思いを巡らせながら、読みました。田村隆一の詩につ
いていろいろな評価があるようですが、この論からは、illocutionary
actsやperlocutionary actsが,混在するフィクション(創造性)
とノンフィクション(信用性)両方のレベルで生起するところが、
その特徴であり、豊かさが存するところかと感じました。あるい
は、創造性と信用性の緊張が、田村隆一の詩を詩たらしめるように
思えました。今回も大変勉強になりました。