冬の時間割/森田拓也
孤蓬さんのコメント
>銀杏散り地をその色に尚染むる
副詞「尚」が、単なる音数合わせとして、無意味に用いられている印象です。
また、句末が連体形で終止していますが、これも無意味な音数合わせに見えます。

>陽に小影つくられて舞ひ冬の蝶
中七の末尾が連用形になっていますが、自然な言語表現であれば、ここは連体形になってしかるべきです。
清水杏芽の「切レ」論に毒され、日本語が歪に捻じ曲げられ、不自然になった表現の、独善的な厭味が前面に出てしまっている印象です。

>旅の娘が夜汽車に忘れ冬帽子
この句も、中七は連体形であるのが自然ですが、「切レ」論に毒され、無理やり連用形に捻じ曲げられています。
また、「娘」を、「むすめ」ではなく、わざわざルビを打って「こ」と読ませているのも、音数調整のためかと思われますが、俗な語法に見えます。

>餌なくて池のスワンよすまんのう
「スワン」に白鳥の絵文字と言い、「スワン」と「すまん」の駄洒落と言い、低調で笑えません。
素人芸人の滑り芸にも及ばぬ印象です。