太陽/水在らあらあ
岡部淳太郎さんのコメント
山内さんが言うのもわかる気がします。
というのも、水在らあらあさんの詩は、おしなべてかっこよすぎるんだよね。
それが一種のポーズ、単なるかっこつけのように見えてしまうから、
反感を買いやすいところがあるのだと思う。
また、それは逆によく見れば人を酔わせる力を持っているとも言えるわけで、
だからポイントが入りやすいという側面もある。
で、そのかっこよすぎるところがあだになって、作品が内に閉じてしまっている。
言葉がここから外に出て行かない感じがどうしてもしてしまいます。
個人的には、こういうかっこよすぎるところを封印して
一度「最低な詩」の地平まで落ちこんだ方が、
その後の発展につながるような気がします。
少なくとも、いまの作風のままでは一部の人を酔わせるだけで終ってしまい、
単なる金太郎飴になってしまって訴求力を持てないと思う。
まあ、金太郎飴もいいのかもしれないけれども、
一読者としてたまにははじけたものを書いてほしいと思います。