在るの根っこ言葉の根っこ(改訂)/ひだかたけし水菜さんのコメント
ひだかたけし様、
具体的なコメントをしてもよいという嬉しい仰せに、いつも遠慮がちに遠慮していた身としては、日頃の感謝の気持ちも込めて、(批評は私には難しいけれども)感想を失礼致します。
作品に溢れている懐古と『在るの根っこ言葉の根っこ』というタイトルが複雑に絡まり合うように見えて、すごく不思議な読後感を持った作品世界になっているように見えます。
>舞い舞い舞い
>渇き渇き渇き
>刻む刻む刻む
>記憶の砂漠を
>さらさらさら
このような言葉が、作品の中に3連5連7連9連11連と置かれているけれど、これが、私には、夏の暑い日のセミの大合唱のように聴こえました。不思議です。
>夏の炎天下の縁側で
>西瓜を食べている
>兄と弟
>汗流し
>その頃青大将たちは
>群れをなし
>裏道横切る
>平然と
このような言葉たちも、この作品を書かれた方が、ほんとうに楽しんで書かれているのだろうなと想像するに十分な言葉に情緒を感じられて、読んでいる方は、ワクワク感やドキドキ感を一緒に追体験し、共に冒険を始めているかのように思えて。
※わぁ、何度も読み返してしまいますね。たけし と、兄のやり取りとか、ノコギリクワガタを初めて見せてもらったときの感動とか、何とも言えない素敵さです。ああ、こんな表現は男性だからなのでしょうか、!瑞々しい表現感覚に嫉妬を覚えます。多分、また、読みに来ると思います。
作者の方が、読者と共に楽しんで言葉を書かれていることが伝わって来るようです。
一緒に作者の方が作られた作品世界を一緒に追体験し、冒険することで、自らが昔体験した子供の頃の秘密基地づくりなど( ´艸`)楽しく思い出しました。森のすこし湿った匂いや、夏特有のワクワクするような空気感も蘇ってくるようでした。
素敵な作品を読ませて下さり、有難う御座います。
失礼致します。(感謝の言葉としてきちんと機能しているものか微妙ですみません(´;ω;`))
---2017/01/07 00:50追記---