姫たちのお茶会 中/るるりら
ハァモニィベルさんのコメント
★ベルのプチ企画【幻想30】へ更にご投稿感謝。
上より、この下の方が、わたしの好みで、実に惜しいもう少しで名作でした。ここは書き込みの制限がないので(昨日のお詫びに)やや詳しくこっちで述べましょう。

 この作品のひとつの見所は、時間の交錯と店の主人の存在感ですが、「時間の交錯」は、缶の「鉛」で上手く表現されています。それがラストで、ホラーな展開を予測させるので、そこが面白いところですが、前半の伏線の置き方が不十分(作者自身が気づいてない)な印象でした。姉妹の描写が男の眼線でもっと欲しいですね。

 惜しかった一箇所を、今回だけは出血サービスで記しておきますね。

 >愛を憎むための方法と 白鯨の食べ方

とある一行ですね。ここが安易です。
直前の「埒もないこと」と呼応していません。

(わたしなら)
白鯨の憎み方と 愛の殺し方

にしたでしょうね。そうすると、この男の背景が間テクスト性で、一言で表現でき、尚且つ、重要なラストのデモーニッシュさに合流します。姉妹の描写が男の眼線で必要だと述べたのも同じ理由です。

というのが(わたしの)印象でした。

本作はスピンオフ作品として番外とし、下は姉妹視点でもう一本書かれると、三部作、あるいはシリーズとして大作になると思います。

*以後、このようにコメントでいちいち詳細に論及しませんので今回だけ特別です。宜しくお願いします。



 
---2016/04/08 13:03追記---