花/夏嶋 真子
鵜飼千代子さんのコメント
好意を持てる詩なのですが、思うところがあって、ポイントを入れずにコメントさ
せていただきます。

少し昔で、読んだことがないかもしれませんが、「銀色夏生」さんのような流通
するかたちを持っていると思います。「わたしはやさしい」はわたしにも見えるの
ですが、それは無垢な少女性で、否定されることではありません。そうした可
愛らしさを護る為に、夫が家庭に閉じ込めるというのもあると思います。外に出
せば損なわれる「希少性」だからです。

詩に「普遍性」を尋ねる時に、無垢だけでは足りません。その為、書き手はこう
した場では、さまざまな刺激で成長を施されます。

「銀色夏生」は、膨大な量の詩を出版社に持ち込んで出版に結びついたと、ど
こかで読みましたが、夏嶋 真子さんは、どうしたいのかな?って考えてみてもい
いかもしれません。

強くなっていくことに自らを進ませるのか、今の感性を殺さない、けれど、身の
回りは奇麗にしないとめんどくさいことになる、そうしたどうでもいいようなこと
を、考えなければいけない時期かなと思います。家族はかわりませんが、友人
関係はかわっていきます。

どちらにしろ、このまま知らないふりをするのは、夏嶋 真子さんにとって、酷なこ
とではないかなと思いコメントします。直ぐに決めなくていいのです。けれど、
「銀色夏生」のように「お金になる」書き手が、本人はそれに気付かず、タダでコ
ミット出来るのであれば、それにこしたことはないと思う仲間は沢山いるでしょ
う。そこまで考えていなくても。

逆に「アイドル」になってしまって自分が切り落とされると感じた友達は、それを
察知した時に、猛然と批判行動に出るかもしれません。いままであんなに大切
にしてくれていたのに。です。

これは、わたしの経験からのお話で、ご指摘があればうかがいます。

夏嶋 真子さんは、ひもつきということもないでしょうから、ご自分で考えて、ま
わりも見渡して、ご自身でどうしたいか決めて、その為の努力をされるのがい
いように、わたしは思います。

---2010/04/14 22:10追記---
添削済みの詩だったんですね。読み飛ばしていたので、普通に書いてすっとだ
された詩だと思っていました。余計な心配してしまいましたね。
同人詩誌では、主宰に添削された詩を掲載するというのはあるだろうなとは
思っています。

---2010/07/20 21:53追記---
「膨大な量の詩を出版社に持ち込んで」ではなく、「歌詞をレコード会社に」持ち
込んだ(送った?)ようです。訂正致します。