花/佐藤伊織
白井明大さんのコメント
投稿なさっているもの、ひととおり拝読しましたうち、この詩にもっとも惹かれました。

なにというほどでもない、そこに目を向けて、ことばを連ねていく、といった営みのあとのような詩が私は好きです。

他の作品も、やはり読みごたえのあるものでした。殊に、なんでもない詩句、詩行がならんでいたりするときの弟切草さんの書きようは、とても好きです。

---2008/11/09 23:38追記---
蛇足ですが、われらが縫ミチヨさんがコメントを付してらしたので、また余計かもしれませんが一言。

「詩が動いてる」とは、連のおわりの行の詩句を受けて、次の連のはじまりの詩行がある、ということであろうか、と縫さんの読みに対する読みをしたくなりました。

「波紋」「砕けて/砕けた」そして最終連の「射す」をぐるっとまわって一連の「さした」が。

するとこの詩で、動いているものとは何だろう、とまた関心がふくらんでまいります。

---2008/11/10 10:41追記---
縫ミチヨさん
ありがとうございます。
そうでしたか。
「見えたようなimagery」というのは、絵をお描きになっているかただからこそ感じられる魅力的な読みなのでは、と思えてまいります。
この詩をくりかえし読んでいて飽きることがないのは、見えないはずのものが、というそうしたところがあることに気づかされました。