散文的な夏/岡部淳太郎
ブライアンさんのコメント
汚れていたのか・・・。
地上から蒸発したばかりの水蒸気が、
山の重力によって、固く、その身をとどめている景色。
幼少時代からそんな夏が好きでした。

すべては活動的だった。だけれど、それはある指定された場に限定されて。「ゆけ」という命令に、幼少の僕は何も知らずに踊らされていたのかもしれない。
それでも、可能な限り能天気な活動が、その限界を超えてくれると、僕は信じている。
「追われてゆけ」「追いぬいてゆけ」と。