詩誌を終活する/たま
洗貝新さんのコメント

まったく長さを感じさせずに聴き終わるとつい涙が目頭に浮かんできてしまう。
そんなクラシックの曲をアルゲリッチのラフマニノフ3番の演奏で味わっています。
こんなことはクラシックの名曲でも数少ない体験なのですが、何故だろうか。
と、ついあたまで冷静に考えても、その感動を覆い尽くす答えはなかなか浮かんではこない。
もちろんアルゲリッチの豊かな音色や躍動感のある、そして尚かつ繊細な演奏はロマンチックに溢れ、ときには無邪気さで、町にはまだ広がる田畑が残っていた時代の、子供の頃に遊んだ遠く澄みきった青空を、風景を、大らかな大人の絵画として思い出してしまう。
そんな取り返せないノスタルジアに胸を揺さぶられるからでしょう。
これはあたまで考えて正確に理由を吐き出すことはできません。
40年も続いた同人誌を終わりにする。ということですが、
40年も続けることができたならばこれも人生に於ける偉大な歴史の1頁ですね。
たとえ海の中に紙の藻屑として朽ちてゆこうとも、携わった皆様にはたいせつな宝物としていつまでも残ることでしょう。