公園の草花/杉原詠二(黒髪)
足立らどみさんのコメント
このサイトにはコメントを書くことが難しい作品というのがあって、
こしごえさんの「悪」の概念もそうですが黒髭さんの「毒」の作用も
もっと言語化してと、第三者目線では感じましたが「毒だけ」という
断定的な言い方はよく言えばこの世界への前向きな生命への信頼の強さ
と同時に過去に受け取ってしまった何かへの警戒をそっと残している
のでしょうか。凡人には否定の感覚をここまで正直に残したからこそ、
最後の「ありがとう」「愛しい」が、きれいごとではなく、サバイバー
として生き延びてきた実感としてなぜか響いてきました。或る意味に
おいて黒髭さんの場合は言語化しないで次の日々への伸び代としての
余白を否定も肯定もしない領域に静かに眠っている創造力を起さない
理由を、読者と共有したい希望の布団をそっと掛けてあげたいのかな
と深く感じました。