心をほどけばパレード模様のマスキングテープ/菊西 夕座
菊西 夕座さんのコメント
りつさん、1レーンをありがとうございます。

 フライング失格は本当にやるせないと思います。デフリンピックがどうのこうのというよりも、この「やるせなさ」が心に残りまして、この詩を書かせるに至った次第です。この失格になってしまった方の姿をテレビで拝見しまして、奥さんとお子さんをレース会場に呼んで、はつらつと走るところをみせるはずだったのですが、フライングで失格となり、それが叶わなかった。レースの前には3人で食事をして、焼き肉の火を囲み、父さんはがんばるぞと意気込んでいて、たしか目の見えない奥さんがじっとその決意を肌で感じながら称えていて、まだ小学生くらいのお子さんは期待に胸をふくらませて応援していたのですが、結果は消化不良ということで、3人だけで開いた焼き肉パーティーのつつましい壮行会がかえって悲哀色を強めてしまっているように感じられました。これは結果論でしかありませんが。
 ところで私の家のトイレには、扉の内側にいろいろなポストカードが貼ってありまして、便器に腰かけると、ポストカードと向い合せになって、そこに描かれたキャラクターや風景や絵画をまじまじとみながら物思いにふけることができるのですが、そのポストカードの縁を彩るマスキングテープにもまた賑やかでカラフルな絵柄が描かれてまして、最近なんかはクリスマスっぽい装飾で目を楽しませてくれるわけですが、残念なことにテープの粘着力が弱いらしく、端からみっともなくめくりあがってきてしまうのです。便器に腰掛けながら、このはがれゆくマスキングテープを何度も何度も指でおさえつけるたびに、フライングで失格になったかのデフリンピック選手と、その愛情で結ばれたご家族に思いを馳せ、懲りずにあきらめずにテープを元の位置へと戻していくつましい日々が続いております。


花野誉さん、2レーンをありがとうございます。


洗貝新さん、3レーンをありがとうございます。

 「佐良という名前の漢字は左じゃなかった。」ということで、左にしっかり「人」が付いておりましたか。いつも側に「人」が寄り添っていてくれるということであれば、障害者の方たちの方が確かに幸せかもしれません。いつもながらユニークに外すようでいて、要所を押さえた示唆に富むコメントにはっとさせられます。


atsuchan69さん、69レーンをありがとうございます。
 
海さん、4レーンをありがとうございます。 

弥生 陽さん、5レーンをありがとうございます。
 
wcさん、トイレーん、ではなく6レーンをありがとうございます。 




---2025/11/29 11:53追記---