鐘/降墨睨白島(furusumi geihakutou)
ハァモニィベルさんのコメント
軽々と鳴るようにみえる鐘 と なかなか鳴らない鐘 
この二つを対比したあと、
   (大方の)人 と 鐘
を対比していますが、 

大方の人 と 人だから

という「人」の意味に飛躍がありますね。 
そこは、敢えてのすり替えというか沈黙なのだろうとポイント有りにしました。

要するに、《鐘である人も居る》ごく僅かだが。

その一行が省略されているなら、整った作品ですねこれは。


鐘の中身(精神)は、《空》ですからね。
それは無いのではなくて、むしろ、
全存在の本質がそこに詰まっている、といったものですね。

実際にも、鐘の空洞は大きいほど、響きわたる余韻が長い傾向があるようで、
鐘の倍音構造がつくり出す音は、単純な音ではなく、複数の周波数の混ざり
合った複雑な音であるのも、中身の豊かさや深さを何となく感じさせます。
(私の「詩の水族館」を読んで頂きありがとうございました)