雨と夜/由比良 倖由比良 倖さんのコメント
>洗貝新さん
嬉しいコメントをありがとうございます。
「マヨネーズ」はすごく気になっていて、使いたいと思っていた単語なんですが、
恥ずかしながら「マヨネーズ」が出てきたのは、僕の独創ではありません。
リチャード・ブローティガンの『アメリカの鱒釣り』という小説の最終行で、
「マヨネーズ」という単語が、とても印象的に使われているんです。
「P.S. あげるのを忘れてしまってごめんなさい、あのマヨネーズ。」
という行で唐突に終わる小説なんですが、ずーっとその意外性と美しさに惹かれ続けてきました。
つまり僕もマヨネーズという単語に撃たれてしまったひとりです。
でも言葉の流れを誉めて頂けたことは、本当に嬉しいです。
この詩は実際に病院の待合室で書いたのですが、
待合室でときどき感じる、自分という個人に対しての違和感は、とても生々しいです。
部屋の中でヘッドホンで音楽を聴いているときには感じにくい、
透明感のある孤立を感じます。良くも悪くも。病院に行くのはいつも非常に億劫ですが。
僕は今のところ、ごくたまに自信がありますが、ほとんどの場合、
自分はもう駄目なんじゃないかと思っていまいます。
ごくたまに少しは書けたかなと思うときはあるのですが、これからどうなることやら、です。