怨歌/栗栖真理亜
栗栖真理亜さんのコメント
ETV特集「悲劇の島チェジュ」(4月27日 NHK教育 10:00~11:30)を
観ました。
1948年4月3日から始まった「4・3事件」についてのドキュメンタリーです。
「4・3事件」とは、南朝鮮単独選挙に反対したチェジュ島の住民を当時の韓国政府が
大弾圧した事件のことです。
女子供も含む2万5千人~3万人もの島民が虐殺され、50年の朝鮮戦争、李承晩政権下でも、
予備拘束を口実に虐殺が続き、数千人ものヒトが日本に逃れたそうです。

何だか、現在のチベット問題を髣髴とさせるような出来事です。
何故なら、中国共産党政府は、1950年の中国人民解放軍による軍事制圧を皮切りに
チベット国民に対する非常に残忍な弾圧や虐殺を繰り返し行なう事で
今もチベットを抑圧支配し続けているからです。

ひとつの国や考え方に統一しようとすると、必ずそこに誤差が生まれます。
それをきちんと認識し、違う意見や民族を受け入れるという事もその国の責任として
必要なのではないでしょうか?

再び悲劇が起こらないためにも、虐殺の犠牲者への鎮魂と祈りを込めて
この歌を全世界の人々へ送ります。