自分のことなんて知ったことじゃない。わかってもらおうとも思わない。書き上げたばかりのモノを読んでもらえばそれでいいんだ。そうだろう？　それでいいじゃないか。何を書いても結果がすべてなんだと狼は彷徨う。パンダには関係もないけどね。化粧を施して幾ら衣を着替えたって、素っ裸になったって中身は俺、俺自身さ。ただ上塗りの言葉を変化させてみただけ。役者が控室でメイクをするようにね。でもそれが快感なんだな。一人一人が発する言葉なんてちっぽけなおやつさ。それがこの広い世界じゃ何処でも味わえる。たとえ誰もいない宇宙の果てだろうとおやつは味わえる。世界はいつでもこの味わいでつながってるのさ。そう思わないとやってられない。