誤解/soft_machine
おぼろんさんのコメント
「だから貴方にも僕を分かった積りでいてもらったら困る」は少し軽いと思いますよ。だって、それはそう、ですからね。なんと言うのでしょう、自由詩の延長として散文詩を書いている感じがします。この「散文詩」という言葉(Poème en prose)、正確にとらえてくださいね。ホロウ・シカエルボクさんの詩や、ボードレールの「パリの憂鬱」などが「散文詩」です。実は、「散文詩」というのは結構自由な形式で(もちろん、韻律に捉われないのだから、それは自由だろう、という意見はさておいて)、詩人が自由詩や定型詩を書くときに捉われる、文の長さ、及び短さといったものからの解放がなされる。もちろん、音韻からの解放もなされる。日本の場合、詩といえば自由詩(非定型詩)が基本ですから、忘れ去られがちなのですけれど、思ってほしいのは、そこには「文法」からの解放もなされ得る、という点です。soft_machineさんは、まだ「より自由な」という点に捉われており、「完全なる自由」に至っていないように、文面からは感じられます。これは主に、音韻からのアプローチです。ですが、音韻が詩の基本であると言われることもあるように、「散文詩」は「意味の破壊」であっても良いのです。事実、ホロウ・シカエルボクさんの散文詩などは、そうなっています。soft_machineさんが今後武器として「散文詩」を駆使されるのであれば、そこまで突き抜けた表現をしてほしいかなと感じます。なんと言いますか、これは蛇足ですが、文中に繰り返し現れる「似たような表現」を、不徹底だと思ってしまうのですよね。真に散文詩であるならば、意味の連続、語用の連続といったものも、破壊されつくしていなければならない。そういったことを感じます。でも、わたしは散文詩は好きですよ。