夜勤/たもつ
アラガイsさんのコメント

どうやら舞台設定が空港らしいので、そしてさようなら。この〆言葉を読まされると夜勤というよりも旅立ちの想いのほうが私には強く感じられてきます。怪獣が攻めてきたぞ!この予感される不安が一気に加速されるのは、朝を迎えてまた喧噪と人の混雑が予想される。街から嫌な空気が漂うからでしょう。そうなればこの語り手の精神は、やや疲れている。なのでタイトルの夜勤は的を射ているとも言える。しかし客体目線で追えば、さようなら。これは旅立ちの別れを示唆もしている。
言葉の選定から視線で追うイメージのリズミカルな動きに長けた作者ですね。毎回そう感じます。さすが某サイトの元発起人さんだけのことはある。と、おっ、これは意味もない余談でした。

後付けになりますが、もちろん読み解くのは面白いし出来栄えのいい詩ならばそれだけで刺激にはなる。しかし勝手失礼を承知で言わせてもらえば、前にも述べたようにそのことがあなたの弱点にもつながるとおもうのです。後々数か月もすればたぶん私はこの詩のことを忘れている。詩を言葉の芸術としての高見に望めば、上手くまとまるだけで終えてはならないと思うのは、わざわざ私が書き込まなくても当然ご本人もそうお考えでしょう。



---2023/08/31 14:51追記---