綿毛となって/道草次郎
アラガイsさんのコメント

タイトルは内容と同じく蒲公英というように特定され置かれなかった。つまり忘れの国へ、という思いが強く内実に込められて拡げられているわけですね。ならば忘れの国とは具体的に何処を何を指すのか。大凡見当はつきます。もちろん我が国を指すタイトルをそのまま持ってきたのでは芸を感じない。内実への思いならば書かれてある内容でわかります。タイトルは容姿。いわば見かけのようなものでしょう。真実遠くても近いのか、逆に近くて遠いのか、見かけならば装飾に騙されてもいいのです。
綿毛の浮遊感と我が国への思い。その辺りの関係性を考えてみてもタイトルに置く、というのは常におもしろい作業なのだとわたしは思います。
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---2021/05/27 03:17追記---