藤と桜/ただのみきや
Lucyさんのコメント
散りゆくときの風情を桜と対称的に「乾いた涙」に例え、最後に藤が泣いていたと締める。涙のような藤の花が咲いているのが目にうかびました。上手いと思いました。共存ととらえれば美しいけれど、恐らくは寄生。山では蔦に締め付けられて枯れる樹木もあるとききました。藤と桜はそこまでせめぎあっていない、共に生きていながらすれ違う、分かち合えない淋しさのようなものが滲み出ていて美しいと思います。