傷跡は春に包まれて/りゅうのあくび
アラガイsさんのコメント
こんにちわ。少々辛口なコメントをお許しくだされ。タイトルとも被るラストの一行は強いです。ここに落ち着かせる様子で意識も集中させたのでしょうが、やはり途中があたまから離れてしまうのはもったいない印象はしますね。〜で、〜して。サインは文体か文脈なのか、明解な球筋がみられないのにも原因はあるような気もします。
もう弄らない方がいいのでしょうが、目的により生き生きと一気に書き上げる良さのある文と、少し段落を推敲させてみる文の表現には、意識された明確な違いを出さなければ読み手は混乱してしまうと思われます。もう少し推敲されることで、よりおもしろい文も見えてくるのではないか。手直してばかりのわたしを例にあげて申し訳ないのですが、そのような気もいたします。失礼しました 。



拝見いたしました。少し手直しされた様子ですが、思ったとおり、それほど代わり映えもしていない印象がします。このような同タイトルでラストを終えるのは難しいですね。それ相当に技術的な企みも必要になるのだろうと、個人的には思います。やはり当初からの着想、構想に問題があるのかも知れません。ひとりの人生にも起伏の波があるように、文脈の構成にも頂点を目指す起伏のうねり、波があります。個人的に閃いたのは、このタイトルを何度か用いて連分けにするのもおもしろいかな、ともわたしは思いました。段落に置かれた文章自体の出来は良く、無駄な箇所も見当たらない様子なので、ご自身
色々と試されたらいいと思いました。私見で申し訳ない感想ですが。


※再度

展開に拡がりがみえ、洗練されることで文が落ち着いてきたと思います。個人的な感想ですが。

「今夜から彼女は まるで庶務ができない 僕の先生になる予定がある…」 は、彼女はまるで庶務ができない 今夜から僕の先生になる予定がある…でしょうね。
後はラスト手前の一行でしょうね。「もうまもなく」と繋げられたら最後の一行「傷痕は春に包まれる」がキメ言葉として効いてこない印象がします。この一行は大切ですよ。これでこの詩の良し悪し全てが決まると言っても過言ではないと思われます。ここはひとつ彼女と作者を取り巻く状況に間も欲しいところですね。場を一気に転換させて最初のタイトルに戻るような空気感。。トリッキーに、そしてユーモアに満ちあふれ 。語り手か彼女によるとぼけた調子の台詞を挿入させてみても面白い。 作者による力技の見せ処になる気はします。個人的な感想ですが「もうまもなく」で空気感を繋げてしまったらラストの一行は活きてこないと思われます。



再三ですが、ケチをつける、などという気持ちは皆無であることを先に述べておきます。
まったく個人的な意見です。懐深くご理解されておられることを信じております。

文にメリハリをつける意味でも、体言止めなどを使用されてみたらいいかなと。たとえば「今夜から彼女 まるで庶務ができない僕の〜」とか。ラスト手前。 「しっとり」に改めらて、なんかおとなしく落ち着いちゃいましたね。…「はらはら」に対応する「ひりひり」とに反発するような「しっとりと 傷跡は春に包まれる」なんてつながって落ち着かせるのは少し妙味に欠ける表現だなあ、と僕は不満に思ってしまうのですが。作者は私ではないのだからもう止めましょう。わがままばかり言ってられないですね。語り手自身や彼女のキャラクターが曖昧でみえにくいのかな。それがこのメリハリの物足りなさに出ているような気はします。散々と失礼いたしました。