福島県富岡町に素晴らしい桜並木がございます。
原発に近く、震災後からは一部を除き、立ち入り禁止となっております。

この桜は｢桜｣をテーマにした町づくりを目指してきた町民の希望そのもの。

それぞれの避難先にて桜を見上げる時には、ふるさとの｢夜の森のサクラ｣を思い出すことでしょう。

いつ帰れるともわからないわが家へ、今どのような状態になっているかもわからないふるさとへ想いを馳せるとき、町民の希望のシンボルとして夜の森の桜並木が、未来永劫かわらずに満開の花をつけ続けてゆけるようにと。

観光資源の一つでもありました夜の森の桜たち。
桜たちは今、町の人びとのために大切に愛し続けてくれた人びとのために、痛んだままの姿で、今年も目一杯の花を咲かせようと生きつづけています。