鳥よ—/夏美かをる
komasen333
さんのコメント
朝方の静寂の中を颯爽と羽ばたいていく鳥が鮮明に思い浮かびます・・・ここまでなら前向きで力強い詩という印象で終わりますが、この詩は違うんですね。「逝き着く」などの表現があることで鳥の羽ばたきが単なる「行く」力強さだけではなく、「逝く」侘しさまで含んでいる。生と死という両極端の躍動感を冷静に見つめる視点が漲っていました。