雨の表紙/木立 悟
アラガイs
さんのコメント
物語に注ぐ雨音。普段は緩やかな水の流れも大雨には一気に土砂もろとも地形を変えてしまう。繰り返し侵食されながらもそこに住み着く人々の歴史は絶え間なく続くわけです。影絵の淵を飾る斜線。幕の裏側から覗き込めば緩急に流れ落ちる、それは木立ち打つ雨の旋律でしょうか。紙一重の辺りで命をつなぎ留めた櫂。雨音に消された震符のイメージが見えてくるようです。