小屋/草野大悟2
アラガイsさんのコメント
読めないですね。もし僕が何とか賞の審査員だったら途中で投げちゃいますね。もったいないですよね。これだけの文量で書かれた読み物なら。読者は作者の眼を通して読むわけだから話者の立ち居ちも見えてこないと物語の中に入ってはいけません。話している僕の姿が一向に見えてはこない。視点が変われば文体の変化も欲しくなるように、物語の登場人物は構想を描くまえに明確に作者には把握できていなければ、話者それ自身の混乱は必ず読者にそのまま伝わりますね。たとえば異空間のトリック、不思議なリアリズムなどメタフィクション文学に於いてもやはり基本的な脈絡があってこそ成しうるものだと思います。 くり返し推敲されることを記して擱きたいと思います。

※追記。草野さんはご理解されていると思うのですが。蛾兆さんに指摘されて、逆にあれ?読める人も居るんだなって不思議に思ってしまいました。魅力的な物語ってなんだろう?わたしは物語を読み始めるうちにまず主体の僕に自身の姿を投影させる。つまりあなたが描く僕とわたしの描く僕が、物語の中では存在します。初歩的にも基本的には皆そうでしょう。早い話この物語にはそんな二人が共有する僕の時空間が欠けている。幼い頃の回想が台詞を含めてここまで現在形の僕で語られるのならば、それを語る話者としての僕がずっと同じ視点で語られるなんてことは、時間を振りかえれば到底考えられない。補われることではないと思います。