ぼくなら/吉岡ペペロichirouさんのコメント
思い出しました
初めて妻が妊娠したときのことを
妻の家族に障害者がいたため、
私達は妻の主治医に染色体検査のことを根掘り葉掘り聞きました。
すると主治医は「それで、異常がわかったらどうされますか?」
と私たち夫婦に尋ねてきました。私達は言葉を失いました。
「検査は母子に負担がかかるので、よくお考えになって来週また
いらしてください。」先生は微笑みながら私達に親としての最初の
課題を与えてくれました。妻の意見は検査をして異常であれば中絶。
理由は我が子の一生を支えられるだけの寿命が我々にないこと。
私の意見は検査を行わない、何があっても命があれば産んで育てる。
理由はありませんでした。もし何かあれば自分一人で育てるからと
私は嫌な言葉を吐き、妻を泣かせてしまいました。
その後も私達は悩み続けたのですが、結局検査を行わず、
主治医を信じて静かに生まれるその日を待ちました。
素晴らしい主治医に出会えてよかったです。
今は私、妻、娘二人と楽しく暮らしています。
この詩を読んで
家族の関係は子供の障害の有無に関わらず同じだという
親としての自覚を再度、噛みしめております。
ありがとうございました。