無口で運転の上手い人/夏美かをるLucyさんのコメント
7連目を読んだ時、ぐっと胸にこみ上げるものがありました。
ある程度予測はしていたというのに・・。
選び抜かれていねいに刈り込まれた無駄のない言葉が、まっすぐに胸に飛び込んできて化学反応を起こす。
モチーフが一見ありふれた日常であっても、それが素直な感動と共感を呼びおこすのは、
そこに徹底した推敲が加えられていることによって、言葉が磨かれ輝きを放つからではないかと、
夏美さんの作品に触れるたびに考えます。
特に最後の連でぎりぎりまで説明を省いたことで、
今ハンドルを握る人への思いが、遠く離れて暮らす父親への思いに重なって、
作品全体の輝きが深みを増していると思いました。
---2013/09/17 22:27追記---
---2013/09/17 22:28追記---