今日では総合診療医と呼ばれる初期診療が再び重要視されるようになったが、これは古来より伝わる伝統的な四診という漢方に於ける東洋医学の治療法が基本となっているのではないか。
同じく四診では（望、聞、問、切）という医師は患者を前にして眼や聴覚や嗅覚を使い質問し直接患者に触れて応診する。
西洋医学に於いては度々非科学的だと批判された東洋医学の概念に、気血水や陰陽説の捉え方がある。気血水とは何れも身体に於いて停滞し滞る、気や血や液を正常な状態に取り戻す概念をいう。
気鬱に患うその因果関係を取り除き、わるい血液や体液を排出し健全な精神状態を蘇らせようというのである。