長い休符/アラガイs
HALさんのコメント
とても残念ですが
きっと永遠にこの主人公に聴こえてくる音はないでしょう。
物思い耽るのを辞めない限り
TVのスイッチを切らない限り
正しい呼吸を憶えない限り
陽の当たる途を歩まない限り
孤独を装うのを辞めない限り
だからこの主人公は悲しみに溺れかかっているのを
気がつかず漂うことはできず
ただ海に沈んでいくのです
そこに多くの同じものが遺体ともならず
自分がそこにいるのを見つけるのです