空白/sample
アラガイs
さんのコメント
白紙の上に見た羽虫は 、
あなたが目覚める頃にはいないでしょう 。
色鉛筆を取りだして、線の端をなぞってみせます。
みずいろが水平線へ逃げていき、
大きな線は 波に運ばれ 、
小さな点は 風に巻かれて、
閉じた窓からひかりが差してくる。
羽虫は点になり、
白紙の上には地図がありました 。
※移動する鋭角な見えない影の線までが立体的に見えてくる。シャープさを効かせながらも、やわらかさを感じさせる詩ですね。