私の情緒に侵入して欲しい/青土よし
アラガイs
さんのコメント
磨り硝子を差して淡い灯が漏れてくる
薄く影を二分する丸テーブルの端
それは艶光りを放つ
滑らかな表皮の感触
(一瞬)柿だと思った
柿ではなかった
この時期に柿があるはずはなかった
まろやかな淡い灯りに、
つい、誤魔化されたのだ
崩れかけた塀の、
見覚えのある四隅で足が止まる
そんな感触だった 。
「とまと」。
※この詩に触発されました。