カミングアウト/……とある蛙「ま」の字さんのコメント
とりあえず奥様を題材にした詩を書かなければ平和なのではないでしょうか。気持ち悪いだの生き恥だのというのは、詩の出来一つで全くひっくり返ることでありましょう(「気持ち悪い」は「個性的」に。「生き恥」は「リアルに迫ってくる」に)。また、日頃実用的な文章ばかり書いている生活ならば、フィクションを書きたい(思い通りの世界を作りたい)というエネルギーがたまるのはごく当たり前のことと存じます。
出版について。
私の場合、「1等ならタダで詩集出版」の文句に釣られてとある出版社の賞に応募。当然ながら1等はならず「でもその他賞(現金はもらった)なので、お安く自費出版できます」のお約束トークに乗って90万ほどで出版。財源は年間10万ずつ10年にわたり小遣いを減らす(妻は「10万は利息」と涼しい顔でのたまわれました)、というものです。まあ家庭内借金とはいっても、自分の小遣いなので私としては大威張りで、何の後ろめたいこともありません。利子も払ってるし(笑)。
調べてみれば分かりますが、書店流通を頼まない形での、完全買いきりの自費出版なら、18万円前後(50〜100部くらい)というところです。頑張ればポケットマネーで何とかなる額ではないでしょうか。
「書店に並ぶ」をうたい文句にする出版社もありますが、賞でも取らない限り(いや、賞を取っても)さほど売れるカテゴリーではないし、かえって出版社に「出版権」なるものを押さえられるので、詩集掲載作を自由にネット公開することができなくなる等デメリットの方が大きいように思いました。人に送ったり配ったり賞に応募したり自力で出来る範囲で書店等に営業したり、ということなら100部くらいがいいとこではないかと思います。私も「次回はこの形で、7年後くらいかな。。。」などと、性懲りもなく考えております。
なお、私が応募した出版社はその後詐欺で訴えられたこともあり、悪名のみ残して倒産しました(新風舎です)。私自身のケースについていえば、この出版社は約束したことは全てやってくれたので特に被害にあったとは認識していません。しかし、この手の出版社には、多少注意が必要でしょう(特に経営状態。外部からは伺えないとはいえこれは最も気になるところです)。
以上、ご参考までに。